サーフィンを始めて数年が経ち、ようやくロングボードも乗りこなせるようになった頃、「Sprout」というサーフムービーのDVDを父の友人からもらった。
多分2006〜2007年頃のことだったと思う。
人並みにロングボードに乗れるようになりながらも、飽き始めてた頃だったが、14インチのブラウンから流れてくる「Tom Wegener」さんの桐で出来た木製サーフボードに釘付けになった。
というのも、Surf 60s’ sytleの「Dale Velzy & Hap Jacobs」のバルサ製のサーフボードを知ってから以降、日本にはバルサなんてないから木製サーフボードなら軽い桐がいいのだろうなんて丁度思っていたところだった。
また、偶然その頃、自宅の裏山に祖父が生えてたのを父が伐採して製材してあった桐の板があり、この板で木製サーフボードを作ってみたいなと丁度考えていたところでもあった。
急に裏山の桐で作る木製サーフボードのイメージが頭の中で急激に現実味を帯びながらも、一方で何をどうしたらサーフボードになるんだろうという疑問が交錯し、悶々とした日々を過ごしたことを覚えている。
Tomさんは、Sprout以前に「Siesta and Olas」という名作であるサーフムービーで知っていたが、この頃は、まさに雲の上のようなスーパースターでしかなく、まさか後々本人と会えるようになるとは考えもしなかった。
「Sprout」も「Siesta & Olas」は共に名作で、間違いなく僕の人生に大きな影響を与えたサーフムービーの5本にノーミネートされる。
Youtubeに「Sprout」がアップされているので、知らない人は是非見ていただきたい。
皆さんはどう思われるかわからないが、少なくとも自分は一本のサーフムービーで大きく人生が変わってしまった。
これは紛れもない事実なのである。